や乃字のなんてこっちゃ人生

身体が悪くなったら、みんなより半歩ゆっくりくらいになりました。

脊損にまつわるあれこれ

はじまりの時 頸椎後方固定術はカンタンじゃない><

そういえば。。。 傍目から見て生命維持装置で呼吸をしているおばあさんと 私は同じ部屋でリカバリしていた。 寝ても醒めてもおばあさんと二人きりの救急病棟の一室。 怖かった。 でも、この時も私、大変な状態だったはずで、日中痛いのと寂しいのと怖いのと…

はじまりの時5 いもにやつあたり!

隠れて買い食いしていたマックシェイクは、いもが病院から一番近い店舗まで 歩いて行って、買ってきてくれたもの。 片道で徒歩15分。 夏の残暑が厳しくて、アスファルトから上がる熱気で35度近くなる。 いもは買って帰ってきたらふらふら脱水状態。 それをベ…

はじまりの時4「ごはんなんか無理〜!」

とは言え、脊髄損傷なのです。 手足がぴくっとでも動けば幸いで、 ぴくりとも動かなければ不幸。 その時のちょっとの幸いは、しびれはあるけど、なんとか少しは動かせるし、 触られたら「触られてるー」という感覚があること。 ところが、それより不幸なこと…

はじまりの時3「ヘア無し!?」

で、渡された鏡。 なんでか腕が動かない。 自分でも不思議に思っていたけど、手足は骨折したようなギプスとかもはめていない。 なのに、手足は動いてもちょっとしかだし、やけに重い。 回ってくる先生たちはみんな手足を見ていく。触っていく。 でも、今、そ…

はじまりの時2「オペ室はライトでギラギラ」

その次に目が覚めたのは、手術室の中で、光がとてもまぶしくて、誰かの声が、 「バリカンって方がそりやすいですよ、この間使って分かりましたし」 とか、「ああ、起きてきちゃったかなー、大丈夫ですよー」なんて言っているのを聞きながら、意識がまた遠く…