や乃字のなんてこっちゃ人生

身体が悪くなったら、みんなより半歩ゆっくりくらいになりました。

はじまりの時2「オペ室はライトでギラギラ」

その次に目が覚めたのは、手術室の中で、光がとてもまぶしくて、誰かの声が、

「バリカンって方がそりやすいですよ、この間使って分かりましたし」

とか、「ああ、起きてきちゃったかなー、大丈夫ですよー」なんて言っているのを聞きながら、意識がまた遠くなっていった。

 

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その次は、またさっきのICUで、だけどなんでだか寝返りがうてない。隣のベッドの人が「熱い熱い」と騒いでベッド上で跳ねるのを、お医者さんや看護師さんが一生懸命押さえているのがとてもうるさかったけど、私はまた眠るしかなかった。隣のベッドの人たちは、目を開ける度にかわっていったけど、自分はなんだか変わらずにそこに居続けているような気がしてだんだん不安になっていった。
 
 

「こんな大変なことが起きているのだから、

ひょっとしたらおとんも何かあったかもしれない」f:id:yanomegumu:20150830233817j:plain

そんな不安をよそに、ICUにいる間はおとんは一回も顔を出すことはなかった。

 

幾日かがすぎ。

私はとうとう救急病棟へ移れることになった!

が、

看護師さんの一言。

 

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。。。なんだか嫌な予感がする。。。